2024年3月28日木曜日

責任

 聖徳太子の十七条の憲法の解釈を、間違えていたようです。

誰もが思い出す「和を以て貴(たっと)しとなす」は、単なる、皆で仲良くやるということではない。人は色々なグループ、利害関係があることを踏まえた上で「権力者、リーダーは、自分の考えを押し付けてはいけない。まず、皆で話し合い、一致したら自己主張を横に置いて皆と協力しなさい。」と書かれていると。

当然、その前提となるのは、一人ひとりが自分で責任を負い、行動出来る人たちであることであり、それがなければ和は成り立ちません。

 明治天皇の五箇条の御誓文は、どうでしょう。

 明治の初めに当たって、天皇自らが天地神明に誓って定められた国是です。

その第一条「広く会議を興し(おこし)万機公論に決すべし」は、広く人材を集めて会議を開き、議論を行い、大切なことはすべて公正な意見によって決めましょう。

これもまた、権利者を戒め、人々の和合を説いたものであり、民を宝と捉えた神武天皇の精神がそのまま息づいているのだそうです。

 神武天皇は天孫降臨の後、日向(宮崎・高千穂)の地から東征し、大和(奈良)にお着きになり、大和遷都で即位されるにあたり、神に約束をされました。

神武天皇は民を「元元(大御宝~おおみたから)」と表現し、神代からの神々の徳に応えるために正しい行いに励み、子々孫々に正しい生き方を広め、国を治めると述べられたといいます。民に正しい行いを指示するのではなく、自らがその姿勢を示して国を治めると宣言されている。上述の聖徳太子、そして明治天皇は、このお言葉を受けてつくられたものです。

 

 組織を良くしようと思えば、業界の周りで起きている事の全てに責任を持とうという意識が重要です。

 自分にいま何が出来るのかを考え、直接は係らなくても、何かが変わらなくても、そういう意識を持ち続けることが、誰か、リーダーには必要なのでしょう。

 志を立て、責任を担って動き出す。愛知県土地家屋調査士会の執行部を担う後継者が現れたならば、今、顧問として、このブログもバトンタッチすべきでしょう。しっかりとした志を立て、他に責任を転嫁することなく、自らの意思で道を拓こうとするリーダーが必要です。

 月刊「致知」2月号より、熊本県は弊立(へいだて)神宮名誉宮司 春木伸哉さん(昭和12年生)の寄稿から、節を多くいただきました。

 その上で、もう一度、申し上げます。

 混迷した状態から、仲良しグループを捨て、自分で責任を取り行動していくリーダーが必要です。戦後、皆で仲良くやるという間違った教育=責任の所在を曖昧にしてきたツケは、誰か、そろそろ振り払うべきです。今がよければいい、お金があればいい…間違っています。

 愛知会にも、連合会にも、そしてこの国の不動産に携わる士業全てに。

 

 ちなみに、1867年、明治維新の最終段階。坂本龍馬は船中八策を起草しました。

 朝廷への政権奉還、議会の創設、外国との不平等条約の改定、憲法の制定、国防…特に海軍の拡張など。〜その中には、「公卿、大名のほか、世の優れた人材の中からリーダーを選ぶこと」と記されています。

 重要なミッションです。

2024年3月27日水曜日

誠実で正直 VS キックバック選挙裏資金

 正直、偏らない、現実的。

国民民主党の結党時に、党是に織り込まれた3つの言葉。23日に国民民主党県連大会が開催され、来春、名古屋市長選に立ち上がられた大塚耕平さんの離党挨拶があり、その中で、この冒頭3つの言葉を、ご自身で起草されたとのこと。土地家屋調査士政治連盟の全国議連代表は日頃から大変お世話になっている古川元久さんですが、更に大塚耕平さんの博識には本当にいつも感嘆させられます。

 この日、この正直、偏、現実を、まさに具現化されるであろう3人の衆議院議員選挙立候補予定者が登壇され、思わず感涙!

*日野さりあさん(尾張旭、長久手、日進、東郷、豊明、大府の7区)。

小1の三つ子の息子さんを含む、4人の母です。一般社団法人多胎ネット代表理事を務められていた36歳。伊藤たかえさんの先の選挙時、すごく応援弁されていました。

*丹野みどりさん(豊田、みよし 11区)。

元CBCアナウンサー。50歳。世の中をしっかり見つめてこられたんですね。

*福田とおるさん(犬山、江南、小牧、北名古屋、扶桑、大口、豊山 16区)。

41歳で日本赤十字第2病院の救急科医長!・・・エッ、救急医なされながら選挙されるんですか?

 

 当日、自分はこの3人の方の挨拶を聴かせていただき、他党の立候補者さん達との違いを大いに感じました。

 政治っぽい話は、土地家屋調査士会HP上、このくらいで止めますが、愛知の皆さん。是非、この3人の方の話を聴かれますように。

 推しです。

2024年3月19日火曜日

お彼岸

 令和6年3月20日。春分の日は彼岸の中日です。

ご先祖様、大切にされていますか。自分の父も、10年前、89歳で亡くなり、その2ヶ月後に癌を患いました。

 墓参りは、春日井のお寺にあるお墓へ、毎月通っていますが、自分は次男坊にて、正式な卒塔婆や法要は、94歳の母、70歳の兄頼みにして、なかなか馴染みがありませんでした。

 癌は、お陰様で10年を経過して、主治医さんからは、先日、卒業を告げていただきました。3月17日から、前3日間、中日の後の3日間。彼岸明けの23日。今週の土曜日は、父も彼岸10年明けとなり、もっと向こう岸にて、伊藤直樹を護ってくれるのではないかな?って、勝手な想いです。

 

 今週、3月20日に、昨年1月末に逝去された元会長、斉藤忠様を偲ぶ会を催します。

 彼岸の1週間。大事な時間です。

 さて、5月31日には、愛知県土地家屋調査士会 総会を迎えます。

梅村会長のラストラン、1年間が始まります。令和7年には、又、新しい執行部を迎え、1050名余の愛知会員は、一致団結してこの筆界立会確認書不要、境界立会省略の地籍調査手法の流れを、全く違う、地権者間の安心安全な境界ライン確認・ガラパゴスルールを確立いたしましょう。全国の土地家屋調査士は、この世の中の法調整、ルール改正が、調査士不要論となっていく事をわからないようです。

 なんとか覚醒しなければ!

 どう、思いますか?

  

2024年3月7日木曜日

国土地理院、過去の航空写真

 久しぶりに、戦後の5年、10年単位で、かつての測量該当地の航空写真を国土地理院から引っ張ってきて、プリントアウトしながら、現在公図、旧紙公図と照らして、かつての現況を見てみました。本当に便利になったものですね。スマホでも簡単に閲覧出来ます。

 ウェブ地図という空中写真でタイムトラベルをされておられる会員は、既に多くおられることでしょう。

 かつては、戦後すぐのGHQ米軍の写真資料やら、過去の写真を裁判資料に出すのに随分苦労したものです。便利になっているんですねェ。

 そんな私達の過去資料追尾に、私の場合、中区丸の内、錦、栄地区限定で、かなり古い住宅地図や古い地域店舗名簿が、材木屋(具体的には銘木商といって、床柱や床板、いわゆる紫檀、黒檀、鉄刀木を扱う床の間、玄関の飾り木材専門屋)を営んでいた祖父、父の代から、少なくとも戦後すぐの資料等を、意外にも事務所に所有して利活用しています。

 と言っても、所員の中で、このホコリっぽい地図やら帳簿みたいな大切な資料を見ようとするのは…矢張り、自分とあと1人くらいのスタッフでしょうかね。

 これは土壌汚染のフェーズ1調査の、過去の現地利用状況を調査する上でも使用可能です。

 土地家屋調査士って、地図、土地の所有範囲、相隣位置関係+やはり所有者情報がどこまでいっても大切です。

 祖父が銘木商を廃業する時、駆け出しの自分は、住宅地図や地元の名簿を全て捨てずに残し、今、41年経過して、たまにひっくり返しています。当然、県立図書館や資料館を巡ることで、これ以上の資料は集まります。しかし、調べようとする者がいなくなると、大切な資料も、いずれ廃棄の途…。

ちなみに私の隣の席の36歳調査士。この古い資料をひっくり返しているのをほとんど見た事ないのですが、それはそれで仕方ないんでしょうかね。