2024年3月7日木曜日

国土地理院、過去の航空写真

 久しぶりに、戦後の5年、10年単位で、かつての測量該当地の航空写真を国土地理院から引っ張ってきて、プリントアウトしながら、現在公図、旧紙公図と照らして、かつての現況を見てみました。本当に便利になったものですね。スマホでも簡単に閲覧出来ます。

 ウェブ地図という空中写真でタイムトラベルをされておられる会員は、既に多くおられることでしょう。

 かつては、戦後すぐのGHQ米軍の写真資料やら、過去の写真を裁判資料に出すのに随分苦労したものです。便利になっているんですねェ。

 そんな私達の過去資料追尾に、私の場合、中区丸の内、錦、栄地区限定で、かなり古い住宅地図や古い地域店舗名簿が、材木屋(具体的には銘木商といって、床柱や床板、いわゆる紫檀、黒檀、鉄刀木を扱う床の間、玄関の飾り木材専門屋)を営んでいた祖父、父の代から、少なくとも戦後すぐの資料等を、意外にも事務所に所有して利活用しています。

 と言っても、所員の中で、このホコリっぽい地図やら帳簿みたいな大切な資料を見ようとするのは…矢張り、自分とあと1人くらいのスタッフでしょうかね。

 これは土壌汚染のフェーズ1調査の、過去の現地利用状況を調査する上でも使用可能です。

 土地家屋調査士って、地図、土地の所有範囲、相隣位置関係+やはり所有者情報がどこまでいっても大切です。

 祖父が銘木商を廃業する時、駆け出しの自分は、住宅地図や地元の名簿を全て捨てずに残し、今、41年経過して、たまにひっくり返しています。当然、県立図書館や資料館を巡ることで、これ以上の資料は集まります。しかし、調べようとする者がいなくなると、大切な資料も、いずれ廃棄の途…。

ちなみに私の隣の席の36歳調査士。この古い資料をひっくり返しているのをほとんど見た事ないのですが、それはそれで仕方ないんでしょうかね。