渋沢栄一さんのお札が、財布を通過するようになりました。群馬銀行の行員が5535万円を、顧客からだまし取っていたそうな。
著書、論語と算盤には、今の世を生きるエッセンスがたくさん描かれています。群馬の偉人。明治の世に100社の企業を成功させた渋沢さんは、仕事人間であり、騙してお金をくすねる人間は大嫌いだったかと察します。
毎日のように、振り込み詐欺や、新たな窃盗、強盗のニュースが新聞をにぎわします。仕事をせず、汗を流さずして、人のお金をスチールする輩は、自分も、大!嫌いです。
我が土地家屋調査士業界の倫理研修。5年目の講師役が、今年も近づいてきました。
先日、日司連副会長、N君の逮捕ニュースが流れました。書類送検ではなく、7人の羽賀研二事件に関わった者として、即・逮捕という事象に驚かされました。
同じ司法書士として、又、同じ日司連・日調連という全国組織の本部役員を同時期に努めた者として、今回の事態は驚きです。
彼はとても真面目な司法書士さんです。何か誤解なのかと思いたいのですが、反社がらみ、且つ、主犯の為の会社設立手続。そして那覇のビルの個人から此の法人への所有権移転登記の代理人をしていたという事は、金融機関の担保がついたまま、反社がらみの法人の融資資金で決済を見届けとなってしまっては、どうみてもセーフではないようです。(真実は勿論、まだわかりません。)
令和5年6月22日に所有権移転登記申請日の前日、N君は日司連総会の選挙当日でした、同じ、6月。
自分も、日本土地家屋調査士会連合会の会長選挙で落選しています。当然、当日も前日も、その週も、多くの登記事件、多くの相続案件に、東京の遠隔地、又は行き帰りの新幹線の中で、事務所メンバーと、私は、業務連絡をやり続けていました。
どのような案件に落とし穴があるのか否か。
脇を甘くしては、この士業、一発で沈みます。
お金の為で仕事はしちゃいけない。仕事の為に仕事というものはするものです。
N君の事務所は、名古屋でも老舗のW司法書士さんの後継をされていました。本人だけでなく、事務所スタッフの責任も追及されることでしょう。
自分の事務所、そして、私達、愛知県土地家屋調査士会。更には、愛知県司法書士会の全会員が、今回の反面教師、大切にすべきだと思うのです。
反社という問題もあります。近々、土地家屋調査士の倫理研修に参加いただく方には、当日会場にて、もう少し詳しくお話させていただく事といたします。
渋沢栄一さんにも、聞いてみたいところですね。