2025年6月18日水曜日

連合会選挙

 令和7年度からの2年間。日調連会長は、再度、岡田潤一郎氏に決まりました。

18日正午前判明。予選17日の得票、岡田氏64、S氏54、N氏33。…を受けて本選の結果は、岡田氏90、S氏60…との大差だったようです。

 

 3名の立候補の所信には、この現状に対する切り込み不足…と、かつては今回の3候補に、連合会選挙にて敗退した自分が言うのも妙ですが、受験者増や、他団体との調和、次なる法改正…といっても、どのような施策をもって、土地家屋調査士法をどう変えようというのか、領域の拡大は公嘱…それも地籍調査しかないというのか?

 14条地図作成の負担でオーバーワークと言っている各地の声からして、余程、新しい視点がないことには、未来像がみえてこない。

 

 と言いつつ、今回は素直に、再選された岡田会長の支援をしていきたいと思っています。

 批判ではなく、提案をして、皆で改良していきましょう。

 

愛知会ADR

  全国に先駆けて、発足以来、ADR法に基づく法務大臣認証も平成23年に受けて、現状のあいち境界問題相談センターは、多くの境界事案に取り組んできました。

 一般の登記相談と称し、愛知会事務局では、電話相談だけで年間500件相当の問い合わせは受けますが、会員に対する苦情や、測量という仕事への誤解、本人申請の可否等の中から、通常の土地家屋調査士が行なっている境界立会によって解決が出来ず、どうしたものか?…との問いに「2つのルートを用意して御座います。」と応えます。

 つまり、平成18年、不動産登記法改正によって、筆界特定制度を法務局が官・民で開始したものに対し、土地家屋調査士業界が民・民で解決できる裁判外紛争処理機関=調査士ADR。

これもまた不動産登記法改正によって開始した……この2つがメニューです。

   というものの、名古屋法務局で処理する筆界特定の戦績に比べ、残念乍ら、調査士ADRの通算申立て件数は60件相当と、自分も20年以上関与してきた者として、正直、とても残念な状況というのが事実・実情です。

 その状況をなんとか活気づける為、令和7年度愛知会の"ADR"センター運営委員会委員に、私は、引き続いて参加させていただきます。

 参加をいただく愛知会弁護士会の委員さんは、とても熱心にご協力いただいています。

 過去の愛知会へのご協力量をご存知の方は全国でもかなり少ないという中ではありますが、北條先生、福本先生には、同委員会の委員長を弁護士の立場で担っていただいてきた結果、愛知会ADRは全国の中でも稀有な成果、そして活動が出来ていると自負できます。

 更に、調査士ADRを、なんとか国民の皆さんにもっと利用していただけるように、新しく参加いただく弁護士の諸先生方と協働して、一委員として励んでいきたい。

初心に帰って、中興させようと思っています。

2025年6月17日火曜日

6月末でクローズします

 愛知会HPに、前々会長(現顧問)の流れで都合7年半継続させていただいてきました本ブログを、今月末でクローズさせていただく事といたします。

 梅村前会長のもと、4年間。

 新しい川合会長の応援…と思っていたところ、そろそろ幕引きのタイミングとの声をいただき、自ら、筆を置くことといたしました。

 8年近く。平成29年末から始めさせていただいてきた「会長との意見交換」ブース。「会長ブログ」そして「顧問ブログ」とバナーの場を変えながら、業界関連、及び、全く個人的な世相切り等々をつぶやかせていただいてきました。

  

     長い間、ありがとうございました。

  

 この流れは、私の「あいち事務所・伊藤直樹の個人ブログ」にて続けさせていただく事とし、公式なる愛知会HPからは抜けることといたしますが、土地家屋調査士としての生き様について、この先も外に発信する書き込みは続けさせていただきます。

 前の書き込みに、連合会選挙前夜と記しました。このクローズに引き続いて、今後の連合会の行方について、コメントさせていただくつもりです。

 

   最後まで、自分の見解をお読みいただきたいと思っています。

 

2025年6月13日金曜日

連合会選挙前夜

 愛知会のみなさん。6月17日、18日の東京、連合会総会の選挙状況。

全く、情報、届いてこないですよね。

 自分は、ジャスト2年前。会長選に立候補して、それなりに言いたい事をお伝えし、その結果、4人中3位にて信任を得ることが出来ずに、此の業界の最前線から消えた輩です。その経緯・結果をご存知ない地元のみなさんもおみえだという事からして、今回の立候補者3名の所信、その人となり、まず情報として、届いてはいないでしょうね。

 

 現職、岡田潤一郎候補、64歳、愛媛会。

 先回、会長選にて2位で敗れた野中和香成候補、48歳、福岡会。

 先回、副会長選で敗れた鈴木泰介候補、56歳、千葉会。

 

 この3名の中から、令和7年・8年の2年間を託す連合会長が、6月18日の昼迄に選出されます。結果を知ることは他の情報源でも可能でしょうが、18日以降、なるべく早く、このブログにて、小生なりのコメントを付して、愛知会の皆さんを対象として、選挙報道をさせていただきます。

 東京都千代田区。水道橋の連合会館を訪ねる機会は、愛知会のみなさんの中で、ほぼ無いかと察します。

そして、連合会、年4.9億円の予算・執行内容を覗く機会も、まず無いことでしょう。

 基本は、全国16000人弱(どうやら既に、私達の業界構成員は15000人台に減少しているようですね)の登録事務から始まり、土地家屋調査士業務の現状分析、方向性付けを企画している機関です。そして、法務省民事局民事第二課=土地家屋調査士業界の監督官庁との折衝、情報伝達機関です。

 会員同士の会話にて気づいたんですが、調査測量実施要領が廃止されて、業務取扱要領に更改されたこと、ご存知ない方がおられます。

日々の業務に、直接は影響ないから…

 そして、今回の連合会総会を機に、16年間運用されてきた倫理規定が、職務倫理規定という新しい項目を織り込んだ内規に更改・改正されることも、連合会総会会場へ出向く愛知会代議員(総会構成メンバー)さん6名+川合新会長も、全貌は初めてご覧になることでしょう。

 連合会は、私達が外地をほとんど識ることのない日常からすると、いわば、長崎の出島かもしれません。

 今年、75年目の土地家屋調査士業界、鎖国状態、違った意味でガラパゴス状態かも。

 純粋に進化するか、黒船のような外圧に一瞬にして崩壊する危険性を秘めた私達の組織の中央機関。

     まずは、結果注目いたしましょう。

2025年6月5日木曜日

アクリル板

 この数年間、いたるところでお世話になったアクリル板。

最初に遭遇したのは、刑務所面会室。そして、穴がプツプツ空いていた警察署の留置場。そして今回は、名古屋拘置所にて、それぞれアクリル板(?)越しのご本人確認を経験してまいりました。

 三好刑務所では、刑が科されている、出所前の方の売却。留置所は、在宅起訴でおさまらなかった詐欺罪での逮捕。

今回は、既に留置場から、刑が確定する前に収容された未決拘禁者の方。

それぞれ、刑法の世界です。

 拘置所に入るには、スマホや携帯のダイヤルボックスへの預け、差し入れ制度が定められており、委任状のご署名をお願いする場合の返送用封筒、郵券も差し入れ不可…。

 待合室に13時42分ゲートイン。15時25分に扉から外の世界へ。

実際、アクリル板を介しての面会時間は3分弱。要件が済むと、収監されておみえの方の隣に座られた刑務官がストップウォッチを押して時間を確認の上、退室。

アクリル板越し3分の為、100分を要しました。時間がかかる手続きです。

 ドキマギしながらの待合室、周りの観察。外国籍らしき方や、ジャージ姿の男性や、配偶者らしき女性。そして、マンガ本や衣類の差し入れをされ、そのまま立ち去られる方。

 様々な人間ドラマでした。

 

 ご本人確認の為に、生年月日をうかがう。

マイナカードの写真と突き合わせ。そして、お身内のこと、ご自宅の様子など。

毎回、簡潔に、うかがうポイントを先に決めておきますが、初対面の方とニコヤカに言葉を交わすのに、アクリル板(穴なし)、声は、双方マイク越し…。そういえば、コロナ禍最盛期に、老人ホーム、施設、病院での本人確認も、ガラス越しにマイクで会話していました。

 

 この世界にDX/デジタルトランスフォーメーションは、相容れません。

当分? 永久?に。

2025年6月4日水曜日

役員の任期、会則変更

 

 早速、令和4年1月27日認可で、愛知会の役員任期は、第32条;総会の終了まで新たな役員の就任までに、と改定されている!とのご指摘をいただきました。

失礼しました!

梅村会長が令和5年に再任されたことによって、今回のスタイルは初体験。規則改定を失念! 恥ずかしい限りでした。

但し、式典の表彰状が全て新会長で用意されている…というのも初見参にて、みなさん、どうでした?

2025年6月3日火曜日

会長、バトンタッチ

 令和7年5月30日。梅村守愛知会会長が任期満了退任され、川合秀幸新会長へ。午後3時過ぎには、新執行部による新年度事業計画の発表が始まり、梅村会長はお役御免?……総会終了迄任期があるという規定だとすると、1点、不思議な事が生じました。

 士業総会は、議事と式典を合わせて総会です。

 午後4時過ぎからの来賓入場。そして新会長による総会挨拶を初めて聞かせていただきつつ、うん?表彰状の名前が?

 会長表彰は、此の総会中、任期が切れる前の梅村会長の名でなされるべき!なんて硬いこと言うと笑われますかね。

 この規定の扱い、ちゃんと前年度の決算承認の議案終了時で、新旧会長の任期交替としておきましたっけ? 次の機会に総務部サンに尋ねてみましょう。

 硬い重箱の話は、棚の上に置いておきます。

 このような選挙・業界人事ルール、弁護士会等他士業においては普通に行われているもので、当然、新しい役員・執行部が、新しい年度の事業執行内容・予算を組むことは、あるべき姿だと確信するところです。前の役員の作文した事業計画大綱に、新役員、そして新会長が拘束されることは、今回から始められた…。

 今回の総会の新旧交代劇には、とても意味深いものがあったという訳です。

川合新会長には、期待の声と、本会役員、協会役員時代の役務に関して批判のある事も識った上で、私は全面的に支援してまいります。

 誰にも昔があり、今があります。私の任期前、任期中にも、数多くの批判。そして指導、叱声もいただきました。

そういう会員からの声が届く、声を聴く事は最優先で大切にすべきです。

 本会HP内のフリー掲示板、協働会あいちゃんねるにおいても、自由な発言、意見交流が出来る。それが愛知会の良いところではないでしょうか?

 川合丸の出航。みなさんと共に見守りましょう。支えてまいりましょう。