2019年1月28日月曜日

愛知会だけに限らず、同業界のみなさんへ

 平成31年1月27日(日)、日経新聞一面の小見出しに注目。
 不動産売買、急ブレーキ。高水準だった国内の不動産売買に減速感。




海外勢が購入を控え始め、不動産への投資は黄信号。
スルガ銀行のかぼちゃの馬車に乗ってしまった個人の方々には、残念としか申し上げられない、最悪1000人もの破産手続が始まっていく。
 不適切融資問題は、金融機関に国内の個人の不動産向け融資を、限りなく慎重にさせた。
 
 かつて、平成3年。30代前半のバブル崩壊を予測できなかった伊藤直樹は、当時の東〇・〇士・太陽〇〇といったメガバンクから、言われるがまま使途自由の根抵当権融資、金13億円を不動産事業投資、リゾートマンション、山〇證券コンピューター株式投資、N生命変額保険、ついでにゴルフ会員権等に投じ、見事に個人確定損失、赤字通算不可、というジェットコースター人生の経験をしました。
 その後も平成12年。地元S社の不良債権処理に関与していたところ、ミニバブルの到来前に再び金10億円以上の不動産関連事業の責任を負い、一度は金融機関に要注意管理先との烙印も、もらったことも。
 
 2008年・平成20年9月15日。リーマン・ショックが日本の不動産ノンリコースローン(責任範囲、物件限定融資)を崩壊させた際も、ロンドン市場銀行間取引金利、ライボ(LIBOR)を顧客のみなさんに説明する能力が不足し、自身も、その後10年間。土地家屋調査士会役員に復する迄、事業再生に時間を費やしたものです。
 
 今、2019年。リーマンからほぼ10年経過して、スルガショックはじわりと効いてきています。オリンピックやリニアという言葉では停められない潮目を感じています。
 
 しかし、土地家屋調査士は、土地と切っても切れない関係にあり、トレンドがどう変化しようとも、当事者として日本の地権者と常に向かい合っていかなければなりません。
 

土地を商品とするな。所有から利用へ。  それも理解しています。


 しかし、明治以来150年余。この国の資産のベースは、土地の利活用でした。
これからも、下降はしても人は可能な限りマイホームを購入し、農地と開発は常にニラみ合っていく。
 
 土地に係るトレンドに配意して、逃げることなく仕事と向き合ってまいりましょう。

2019年1月23日水曜日

所有者探索委員に土地家屋調査士を

    平成31年1月28日通常国会が始まります。

6月26日までの150日間。

 昨年の所有者不明土地の利用の円滑化特措法・・・地域福利増進事業の施行期日は平成31年6月1日。

 既に長期相続登記等未了土地の対応は、全国の司法書士が11月15日から開始している今、この国会にて、今度は表題部にみられる変則型登記の解消を図る法案が提出されます。

 筆界特定制度の調査員同様、個別に所有者等探索委員(仮称)が任命されるという民事二課の優しい言葉を信じて、知識及び経験を有する者=土地家屋調査士と信じてしまうのは時期尚早です。



 登記官は、総合的に考慮して、表題部所有者登記することが適当である者の特定をされます。その判断をうながす探索委員には、一般社団法人、地縁認可団体、権利能力なき社団等に係る知識は最低限必要でしょう。

更には次のステップとして、特定が不能な場合には管理命令制度を創設し、裁判所が選任した管理者によって売却を可能とし、公共事業の場合であれば、公有地にすることで塩漬け状態の解消が進むことでしょう。

 さて、土地家屋調査士は挙手しているのでしょうか、自治体職員に加え、地域事情に詳しい土地家屋調査士が想定されている、との文章はありがたいのですが、前提となる法律知識となると、具備していると言って良いのでしょうか。

 法務局としては、この変則型登記の解消を平成31年度後半には、早々にピックアップするところから始める準備をされます。

予算措置も付された時、入札方式ではない、法務局からの委員任命のタイミングを逸しないよう、愛知会だけではなく全国で一再に挙手を始めていかなかればなりません。

2019年1月4日金曜日

新年明けましておめでとうございます。


平成31年は4月30日迄のジャスト120日。245日の新元号期間は5月1日から?2日に改元する説によると244日。

さて10月21日に行なわれた土地家屋調査士試験当日の受験者数は、4380名と、前年から220名減。出願者数の426名減までは悪化しなかったようで、ホッとしました。といっても、4000名台の受験者では風前の灯。業界をあげて、受験層を増員する努力が必要です。



東京 水道橋。1月16日に全国会長会議が開催されますが、前日のあいち境界シンポジウムの興奮冷めやらぬ内に、翌朝、新幹線。昼から開催の会議は、連合会の次年度事業方針説明とのこと。翌日午前、どんな情報交換ができることとなるか、又この場でご報告します。

ガラパゴス愛知会を唱えつつも、伊藤直樹は、岡田連合会長の与党のスタンスで支えてまいります。今後も是々非々で発言し、法務行政の支援にも注力していきます。

とはいえ、国際地籍シンポジウムは今回にて撤廃せよと糾弾し、新人研修、東京集中開催とは別の中部ブロ又は東海地方開催を企画検討していきます。これについての言及は停めません。



愛知会としてのメインテーマは、狭あい道路解消を主に、減災、防災の社会事業への会員参加、3条業務領域外にて不動産取引の安定化参画と、相隣関係調整役としての私共の立場の再確認といったあたりでしょうか。

越境処理問題も避けていては、土地を愛する国民から見放されます。

強い土地家屋調査士であること。逃げてはいけない。



 猪も七代目には豕(いのこ)になる。

=現状に甘んじ、なにもしなければブタになる。

=なにごとにも変化があり、細心の注意をもって観察すれば、変化の方向性を洞察することは可能である。



この諺には、2つの解釈があります。

イノシシ年のスタートです。