2023年8月9日水曜日

トップ、理事長の苦悩

● 今夏、日経の夕刊に、天声人語的な時事コラムを掲載されているのは、ナント作家兼日本大学理事長 林真理子さん。昭和29年4月1日生まれ69歳の林さんが、火中の栗を拾いに、混乱した学校法人理事長に就いて1年。フェニックスというアメフト部員が大麻を用いて、5年前の反則タックル問題からの再起対処は、報われませんでした。(現時点での私見)

 田中英寿前理事長が5期13年に亘りトップの椅子に座り続け、私物化の上で5000万円の所得税脱税違反…昨年4月・有罪判決が確定した後に、林さんは7月の就任時に大きな改革をしなければと宣言されました。(8日の会見の原稿棒読みは批難ゴーゴーでしたが…)

 前理事長は体育会系部活動出身で、重心を置き過ぎていた故、日大全体ではなく、体育系競技運営学生達とその周辺の危機管理の改革という事がもっとなされるべき事であり、一般の学生や教授さん達が本当に可哀想だと思います。ネタに突っ込むマスコミの恐さです。

 スポーツによって花開く若者の陰には、日陰のレギュラー落ちが五万といます。スポーツとは金儲けの道具ではないけれど、お金がかかります。どうしてもグレーな組織、注目されることのない日陰に沈む若者達の敗残者感。

 覚醒剤や大麻を用いてしまうのは、敗残感から手をつけてしまうのか?

● 日常、業務上でお逢いするお客様、そのご家族は、TVにて放映されるような事件とは、なかなか関係される事はありません。

 しかし、組織、会社の長としての苦悩、挑戦する山の高さ、低さに差はあれど、若いご家族構成員の中に敗残感に沈んでいる方々もみえるかと察します。林真理子さんへの注目度、大麻を吸って、即日、実名を写真付きで公開された21歳の北畠君の将来。それに比べ、先週までの有名人、ビッグモーター兼重宏行社長の息子さん・宏一さん35歳の雲隠れ・・・。

 貴方のご家族、お知り合いの中に、報道されない苦悩を抱えている方も、もしかするとそれなりにおみえの筈。一線を超えても気がつかれない、注目されない人と人とのせめぎ合いが、1対1。1対多数で今日もどこかで起きています。