2023年1月11日水曜日

どうする家康、第1回

 大河ドラマのスタート。徳川家康役をジャニーズ 松本潤さんが演じる初回。桶狭間の戦いで、主役が大将役から逃避するシーンで、本多忠勝に叱られる画像にクレームをつけられたのが、地元参議院議員の大塚耕平さんでした。

 今川義元が首を取られたと聞いて、慌てふためく家康は当時19歳。緑区鳴海、豊明市は、1560年頃まだ海辺にて、砂浜において叱られるといっても、忠勝は元服をして初陣参加したばかりの12歳。

 配役が人気者の山田裕貴さん(ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、お父様は東邦高校からドラフト4位で中日ドラゴンズに入団した山田和利氏)。朝の連ドラ“ちむどんどんでお馴染みだけに、軽すぎる、安っぽい、物足りないとの反応も。

 大塚氏曰く、12歳の忠勝が、19歳で三河の国を統率し、3年後には三河一向一揆も始末をした勇将を、今回の大河ではNHKがまさかの受け狙い(?)で、泣き虫で小心者にして、砂浜に投げ飛ばされてしまうのは、いかにも可笑しいと。

 三河一向一揆1563年、三方ヶ原の戦い1571年、伊賀越え1582年、家康の三大危機のひとつであり、家康前半生における三大ピンチ。これを見事に乗り切った若武者を、NHKはずっと1年間、臆病な決断力なきボンボンとして放映していくつもりなのでしょうか?

 又、初回の愛知、岡崎の家来、三河の庶民の生活感の貧相さ、能天気さ、赤味噌を下品に扱った絵柄。歴史にも詳しい大塚氏からしてみると、時代考証として、岡崎の街が、既に城を中心に寺社がにぎわっていた様を無視された感が否めないとのことでした。

 戦国の世をその後統一し、平和な江戸時代を創り上げた徳川家康の一生は、常に有能な家臣達に支えられていました。今回の大河では、家康の弱さを家臣の優秀な事にて補完するドラマ仕立てなのかもしれませんね。

 実は、この大塚氏コメントは、先般1月9日に、大塚耕平先生のビジネスB、インテリジェンスI、プロフェッショナルPセミナーを4年連続にて受講させていただいた際にうかがったもので、地元愛から、あのような愛知県民の描き方はいかがなものかとのつぶやきに、自分も大いに共感するところです。

 BIPセミナーでは、軍事用技術が民間用に活用される、又は、その逆の活用、いわゆるスピンオフ・スピンオンが現代の産業発展の源となっている事=産業技術デュアルユースの現状と課題。そして後半で、分水嶺に直面する日本経済を題目に、3時間余の講演を通じて、この国の低迷状況を事実として捉えることころから、なんとか再興の途を探れないか、状況分析を、30年前の日本は優秀(だった)という固定概念から脱出すべきと説かれました。

 土地家屋調査士環境、現状認識において、徳川家康はこんな人物という固定観念に固まって考えてはいないか? もしかするとこの先、資格そのものの将来は、信長に斬首されてはしまわないか?

 一寸先は闇。日本の能天気ぶり、業界の表示登記オンリー安穏、あぐらをかいたままの私達。愛知県民はそうじゃない事を、NHKにチクリましょうか。

 

 そういえば、清々しい話。菅前首相が徹底抗戦をしかけた日本学術会議の会員推薦、任命拒否の基因となっていた戦争目的の科学研究を行わない旨の声明の件。

 昨年7月27日、同会議は、デュアルユース技術について、それ以外の技術と単純に二分することはもはや困難とする見解をまとめて、政府に提出したとのこと。

 遅きに失したものの、当然の認識を出来るようになったのは、菅氏のお蔭ですね。事実上の軍事研究を行うことをもっとオープン化して、1日も早く、日本の技術を再興させ、産業から国力を復活させ、賃上げ、財政建て直しを実現していってもらいたいものです。

 まだまだ日本は捨てたもんじゃない筈!!