10月20日。私事ながら、実父の9回目命日でした。自身、その葬儀の2ヶ月後に喉頭癌の宣告を受け、少なからず正念場でした。
父の仕事は銘木商。カタギの商売です。紫檀、黒檀、鉄刀木、北山杉。そして欅の一枚板が店中にたてかけられていました。
納品先も、お屋敷、旅館、料理屋、etc。今は、自宅に床の間を施される建売住宅は、ほとんどありません。
建物、建築のミニ知識です。
五六間(ごろくま):かつての公団住宅の集合住宅で用いられた
江戸間 88×176 1.55㎡
えどま 五八間(ごはちま):日本の畳の標準
中京間 91×182 1.65㎡
三六間(さんろくま):東海エリアで用いられた
→福島、山形、なぜか奄美大島でも用いられています
六一間 92.5×185 1.71㎡
ろくいちま:山陰地方、近畿の一部、広島、岡山
京 間 95.5×191 1.82㎡
本間(ほんけん):京都をメインとした西日本、中国、九州地方
〜宅建・・不動産の表示に関する公正競争規約施行規則
畳数で部屋の広さを記す際は、1畳=1.62㎡(90cm×180cm)以上とすることになっています。="江戸間"では違反です。
この座敷の中には、床柱があり、床框(かまち)があり、違い棚が施工されます。
長押(なげし)、鴨居(かもい)、襖(ふすま)、本来は家屋に係る私共、土地家屋調査士として識っているべき用語ですが、どの教科書にも登場していません。
家は家族の基地です。ふるさとです。父の仏壇に手をあわせてまいります。