2022年10月21日金曜日

中京間

  10月20日。私事ながら、実父の9回目命日でした。自身、その葬儀の2ヶ月後に喉頭癌の宣告を受け、少なからず正念場でした。

 父の仕事は銘木商。カタギの商売です。紫檀、黒檀、鉄刀木、北山杉。そして欅の一枚板が店中にたてかけられていました。

 納品先も、お屋敷、旅館、料理屋、etc。今は、自宅に床の間を施される建売住宅は、ほとんどありません。

 

 建物、建築のミニ知識です。

     団地用 85×170 1.44㎡ 

五六間(ごろくま):かつての公団住宅の集合住宅で用いられた

江戸間 88×176 1.55㎡        

えどま 五八間(ごはちま):日本の畳の標準 

中京間 91×182 1.65㎡                      

三六間(さんろくま):東海エリアで用いられた

→福島、山形、なぜか奄美大島でも用いられています

六一間 92.×185 1.71㎡   

ろくいちま:山陰地方、近畿の一部、広島、岡山

京 間 95.×191 1.82㎡   

本間(ほんけん):京都をメインとした西日本、中国、九州地方

 

〜宅建・・不動産の表示に関する公正競争規約施行規則

  畳数で部屋の広さを記す際は、1畳=1.62㎡(90cm×180cm)以上とすることになっています。="江戸間"では違反です。

 

 この座敷の中には、床柱があり、床框(かまち)があり、違い棚が施工されます。

長押(なげし)、鴨居(かもい)、襖(ふすま)、本来は家屋に係る私共、土地家屋調査士として識っているべき用語ですが、どの教科書にも登場していません。

 家は家族の基地です。ふるさとです。父の仏壇に手をあわせてまいります。