2022年6月2日木曜日

マイクロチップ

 6月1日から改正動物愛護管理法が施行され、ブリーダーやペットショップから、犬猫を購入する場合、又は、既に飼っているペットは病院にて、通院にあわせて、直径1mm×長さ1cm弱のマイクロチップ(電子標識器具)を埋め込むことが義務化されます。

 チップには15桁の数字が記録されていて、この番号を専用のリーダーで読み取るようです。

 販売に係るブリーダー、ペット屋には、違反に対して様々な行政処分が課されます。

 既に飼われている場合や、友人、知り合いから譲り受ける場合、又、保護団体からの引き取り飼育スタートされる方には、この埋め込みが努力義務。

 チップには、性別、品種、毛色、販売業者名、ペットの飼い主の住所、氏名、電話番号と、ペットの名前を必ず登録する事になります。

 獣医師さんが専用の注入器を用いて、首根っこの後ろの皮下に埋め込み、従来の首輪にぶら下げたような鑑札や名札と違って、半永久的に個体識別が出来ます。

 飼育放棄や迷子により保護される犬猫は、全国の自治体では2020年度で7万匹を超え、内、2万匹以上が殺処分されてきました。

 ここから少々踏み込んだ書き込みです。

 2025年には、(自分の含め)65歳以上の5人に1人が認知症となります。

 在宅生活を希みますよね。認知症の人とご家族を一体的に支援する補助、介護を、厚生労働省が今年度から進めていきます。

この認知症の内、徘徊、夜間徘徊による行方不明に、前段のマイクロチップは用いられないものか?

 皮下のどこに埋め込むか、とか。人権問題と叱られても、全国、至る所で発生する認知症、高齢者の徘徊は社会問題化しており、チップはひとつの方案だと思います。

 徘徊者は保護されても名前が言えず、行方不明者として、公的な医療機関や施設に長期間過ごしているとの事。平成26年度、厚労省による全国調査で、身元不明者346人の内、35人が認知症との統計が報告されています。

 

 知人の歯科医師から聞いた話では、以前から(10年以上前?)人間用も開発されているとか。

 歯科医師は警察からの依頼で身元不明のご遺体と接する仕事もあり、歯科所見・・顎や歯の大きさや、治療痕、すり減り具合などで性別・年齢などを推測・特定するそうです。その為、身元の手がかりを残す方法は以前から検討されており、入れ歯への刻印やプレート埋め込みは既に有り、実際にその入れ歯で身元特定されたケースもあるそうですが、健康な歯を削ってチップを埋め込む所まではマダマダのよう。皮下への埋め込みよりは抵抗なくできそうですが、個人情報保護の観点もあり、ペット用のように簡単にはいかないようです。

 昔・・・好みの女性患者さんの奥歯にGPSを無断で埋め込みストーカー・・・なんて事件も聞いたような。

  用途は少し違いますが、スウェーデンやドイツ、アメリカでは皮下埋め込み・・マイクロチップ・インプラントが現実のものとなっています。

 

 まさかの場合への対応。

 少々、人にチップは早すぎますか?

 自分なら、埋め込んでもらいたいものです。

 どこまでも歩き続ける、生涯現役宣言をしつつ、いつか、認知となる事も0%ではない・・・以上。

 みなさんは、イヤですか?