2019年3月18日月曜日

維新の風

 3月15日、福井県会の定例研修会に講師として招かれました。
第1部の自分の講演内容は、3条領域外の業務について、現在の業界を取り巻く状況を、知る限りお伝えしながら、+α生き残り策を100分。
  続いて2部の倫理&コンプライアンスについて、大阪会専務理事 能勢勝彦先生が、熱く、調査士の抱える弱さについて語られました。
 
 大阪会の現状は、綱紀案件が全国でダントツ。愛知会で、2年前に驚きと共に、何故手を染めてしまったのかという公文書偽造、偽造公文書行使…が実は頻繁に起きているとの報告を交えながら、愛知会よりも会員数が3番手に位置する現在の関西状況も確認させていただく機会となりました。

 
 大阪の都構想。自分は賛成です。
維新の会の前代表、橋下徹弁護士の語りを2月初めに聴講し、この3月にダブル選挙を仕組んだ、松井、吉村の両首長が、これまでの閉塞感を既にパネル何枚もぶち破ってきた経緯を伺い、同感させていただきました。
 2025年の大阪万博会場予定地の夢州。1400億円を投じて大阪市が税金をもって埋め立て、長く放置されている負債。
これを半年間の万博と、引き続きカジノをエッセンスとする統合型リゾート、IR法の具現化によって有効活用するというならば、見てみたい。
 愛知、三重の県境には、木曽岬干拓地という、これまた145億円で未利用のまま、両県が分割して購入したものの、全く将来の計画は見えていない。
 
 話を元に戻すと、大阪土地家屋調査士会は愛知会同様、幾度も全国のイニシアチブを握りながらも、結局は江戸幕府御三家が如く身動きのとれないスタンスにとどまり、役員のみなさんとの交流を通じ、歯がゆい状況を自問自答しているというのが事実か。
 事務局長として、アウェー講師として、能勢専務は素敵な方でした。そして、いみじくも土地家屋調査士の現状。受験者減と表示登記への消極的!?取り組み。ノーアイデアの我々に内部の仲間の一員として、私伊藤直樹と意見を同じくした点が多々あった旨、報告いたします。

 維新の会、自民党。
共に自身の考え方としては反旗を掲げるものではないのですが、現在の土地家屋調査士制度を考える時に、これまでに、ありきたりの法務省民事第二課の言われる通りでは、明日はない。
 3条領域外業務について、まだ愛知会内でほんの入り口を語るだけで反発もあることを認識しています。全国の同業の疲弊は、もっと悲惨な状況にあります。
愛知会だけでもまず生き残るガラパゴス宣言。
いや、愛知会というフラスコの中で醸造して、形にしたプラス要素を一気に全国に拡散するようなガラパゴスの効能。

  色々、考えさせられます。


  調査士法の一部改正のこと。いきさつ。4~6月中には全てハッキリします。
 そして、6月明けの愛知会研修会の場にて、愛知会会長職の立場にあるとするならば、全国の土地家屋調査士の新たな構想への挑戦について、自分なりに語れるように準備したく、勉強を続けてまいります。



日々丹精です。