2018年10月26日金曜日

KYB免震データ改ざん問題


 来春1月15日に開催する、愛知会境界シンポジウムの基調講演をご担当いただく福和伸夫教授は、建物の免震がご専門でいらっしゃいます。

 KYBは、旧社名をカヤバ工業(2005年に社名変更)といい、実は自動車部品がメインビジネスで、車のサスペンションの振動を減少させるショックアブソーバーへの国内シェアは約6割で、世界シェアでも2位。


そして筆頭株主はトヨタ自動車(7.6%保有)。

 自動車業界は大騒ぎです。
 
 性能検査記録の改ざんが発覚したのは、地震の揺れを抑える免震・制振用のオイルダンパー装置で、愛知県庁本庁舎や県警本部庁舎にも使われています。
地元CBCニュースでは、「問題がどのくらいあるかということは、ある程度把握できるのでは。ただ、出来れば最初に製品検査した時の情報を出していただけると、判断は早くなると思います」(10月17日)。
「早期に体質を改善し、地震被害の軽減に、本気になって取り組んで欲しい」(朝日新聞10月18日)。

いずれも名古屋大学減災連携研究センター長としての福和先生のご発言です。
 
『不正は許されないが、安全への過度な心配は不要』。
 
 本件は、個々の免震建物の安全性について、早急に検証をして、安全性の確認を行うことが必要です。
 現在、先生ご自身は大変多忙な日々を送られていると拝察し、しばらく減災講演打ち合わせは、担当役員のもとに待機中であります。