専門職能継続学習(CPD)と、土地家屋調査士の研修制度とのくくりについて、敢えて、全国49会とは一線を画してきた愛知会が、3月31日付会長名にて、県下発信されました。
昨年10月の連合会研修受講状況の管理システム
マナブルの利便性にのっかって、本会の研修受講状況把握の混迷打開をはかられたことは、施策として理解しています。
しかし、CPDという名を用いて、自己満足している姿には全く共感できません。
発信文書の別紙(1)の上段に「連合会が運用する土地家屋調査士CPD制度の趣旨、目的に全面的に賛同する方向転換をしたわけではありませんが、……」とありました。
私
伊藤は、愛知会の副会長時代、連合会理事時代(H15〜19)、本会会長、連合会副会長時代(H29〜R2)に、一貫して連合会の研修をCPDと名乗ること自体、看板を降ろすよう進言してきた立場を今もとっているつもりです。
いみじくも、現在152名参加の協働会あいちゃんねるに、年次研修担当役員でもある神谷文彦会員から、肯定的な意見が掲載されています。
CPDポイント制度導入=会員個々の受講履歴を東京のウェブサイト上で、全国、どこからでもチェック出来ます…という会員間ポイント獲得状況比較が何の目的か? 恥ずかしいから研修会へ行く。外部研修、シンポ、社会貢献に参加するのでしょうか?
公共事業の入札のため、自分のCPDポイントを記入する、もしくは、入札要件とされている測量士、土木設計業界とは格別、他の業界、公共から、土地家屋調査士CPD制度は、何も求められてはいません。
ひとつの投稿でCPD全廃議論をもちかけるものではありませんが、少なくとも、「考えた」上での方針転換か否かが肝心です。
先日放映されていたTBS日曜夜9時「御上(みかみ)先生」の最終回。松坂桃李演ずる主人公の教師のセリフ。卒業を控えた高校生への授業。
主人公は「考えて」が口癖。人間関係などの問題が起こるたび、生徒自身に考えさせ、自力で解決に辿り着かせてきたところ、この日は、この言葉を自ら否定します。
『教育とは考える力を養うこと。では考える力とは何か? コストや時間をかけず、正解に辿り着く力と思いがちだが、実は、答えのない問題の答えを「考え続ける力」を指す』と語りました。
安直な善悪二元論、犯人探し、お仕着せの正解に陥らず、不確実性を受け入れる「ネガティブ・ケイパビリティ」を持てと。
「誰もきみに未来を贈ることは出来ない。
何故ならきみが未来だから。」
谷川俊太郎「未来へ」より引用
※ ネガティブ・ケイパビリティ (Negative capability)
「不確実な状況や、答えのない問題に直面した際に、すぐに結論を出そうとせずに、その状態を受け入れる能力」