2025年6月27日金曜日

総括No.1

  何か変わらないといけない。土地家屋調査士の業界全体のことを思い、早くから役員になり、辞めて個人の仕事オンリー。そして再び役員になり……又、休みが10年。49歳から59歳の間に、事務所倒産の危機や、士業仲間の裏切り、そして、自身、56歳の11年前にガンを罹患。

 色々な事を経験した上で、59歳。今から8年前に愛知県土地家屋調査士会会長に就きました。

 今、この顧問ブログという限られた発信場所をクローズするにあたって、自分が、残りの調査士資格・調査士役員ゾンビとして、何が出来るだろうか?

 例えば、西本元連合会会長・元愛知会会長が退会をされた今、昔からの愛知会や連合会の成り立ちを後輩、特に5年、10年内の入会会員に伝える場がいただけるならば、自分なりの出来る限りの発信、伝達は続けていきたいと思っています。

 本会の現役員さん。そして一般会員の皆さん。最近登録なされた会員の皆さんに、あった事、起きた事、何をしようとしていたかも含め、75年間の歴史を、42年間の登録者が知っている限り、伝えていきたいと思っています。

 この顧問ブログを覗いていただいている他会の同輩も、ご存知の事、ご存知のない事が多々あると思いますが、ここに記すだけでは伝えきれない多くの事がありました。

 

 自身、顧問ブログ総括は、2年前、4年前に、連合会会長、副会長で2連敗した事実も前提に、幾つかの主張をしてきた事。ご存知の方に、伊藤直樹の「船中八策」って何を言っていたのか聴いてみてくださいますか?

 例えば、CPDを調査士は採用するな!

ADRは大政奉還返上。憲法を本試験に入れてADR認定試験は全ての合格者の必須とすれば良い。

越境確認等、もっと調査士は非弁を恐れず、法的?宅建的?な文書作成を行なって、隣地立会を主戦場とするべき。etc…

 

 反論も多々あることはわかっています。

しかし、生涯この八策を、自分は主張し続けていきます。

 これが、この制度75年目の今、是正されないと80年、90年、100年目には、本資格の消滅、あると思っています。

 資格消滅なんて有り得ないと笑う方が多いでしょうね。

そういった危機性を感じ、悟って、思い切った改良が出来ないと、ヤッパリ消滅…………も、あるのです。

 

 そのようなやりとり、馬鹿にされるかもしれませんね。

 ただ、土地家屋調査士の将来、伊藤直樹は、令和7年現在、とても危ない状況と思っています。

 先日も本会の某会議で、会員は皆、自分の仕事に自信を失っていると言われましたが、自分は、土地家屋調査士が司法書士・行政書士より、ずっとこの先、日本人の為の日本の土地をちゃんと守るっていう事を、土地好きな日本人に伝えていけば、自信回復も出来るんじゃないでしょうか?

 

 色々思うこと、あとすこし、書かせていただきますね。

2025年6月18日水曜日

連合会選挙

 令和7年度からの2年間。日調連会長は、再度、岡田潤一郎氏に決まりました。

18日正午前判明。予選17日の得票、岡田氏64、S氏54、N氏33。…を受けて本選の結果は、岡田氏90、S氏60…との大差だったようです。

 

 3名の立候補の所信には、この現状に対する切り込み不足…と、かつては今回の3候補に、連合会選挙にて敗退した自分が言うのも妙ですが、受験者増や、他団体との調和、次なる法改正…といっても、どのような施策をもって、土地家屋調査士法をどう変えようというのか、領域の拡大は公嘱…それも地籍調査しかないというのか?

 14条地図作成の負担でオーバーワークと言っている各地の声からして、余程、新しい視点がないことには、未来像がみえてこない。

 

 と言いつつ、今回は素直に、再選された岡田会長の支援をしていきたいと思っています。

 批判ではなく、提案をして、皆で改良していきましょう。

 

愛知会ADR

  全国に先駆けて、発足以来、ADR法に基づく法務大臣認証も平成23年に受けて、現状のあいち境界問題相談センターは、多くの境界事案に取り組んできました。

 一般の登記相談と称し、愛知会事務局では、電話相談だけで年間500件相当の問い合わせは受けますが、会員に対する苦情や、測量という仕事への誤解、本人申請の可否等の中から、通常の土地家屋調査士が行なっている境界立会によって解決が出来ず、どうしたものか?…との問いに「2つのルートを用意して御座います。」と応えます。

 つまり、平成18年、不動産登記法改正によって、筆界特定制度を法務局が官・民で開始したものに対し、土地家屋調査士業界が民・民で解決できる裁判外紛争処理機関=調査士ADR。

これもまた不動産登記法改正によって開始した……この2つがメニューです。

   というものの、名古屋法務局で処理する筆界特定の戦績に比べ、残念乍ら、調査士ADRの通算申立て件数は60件相当と、自分も20年以上関与してきた者として、正直、とても残念な状況というのが事実・実情です。

 その状況をなんとか活気づける為、令和7年度愛知会の"ADR"センター運営委員会委員に、私は、引き続いて参加させていただきます。

 参加をいただく愛知会弁護士会の委員さんは、とても熱心にご協力いただいています。

 過去の愛知会へのご協力量をご存知の方は全国でもかなり少ないという中ではありますが、北條先生、福本先生には、同委員会の委員長を弁護士の立場で担っていただいてきた結果、愛知会ADRは全国の中でも稀有な成果、そして活動が出来ていると自負できます。

 更に、調査士ADRを、なんとか国民の皆さんにもっと利用していただけるように、新しく参加いただく弁護士の諸先生方と協働して、一委員として励んでいきたい。

初心に帰って、中興させようと思っています。

2025年6月17日火曜日

6月末でクローズします

 愛知会HPに、前々会長(現顧問)の流れで都合7年半継続させていただいてきました本ブログを、今月末でクローズさせていただく事といたします。

 梅村前会長のもと、4年間。

 新しい川合会長の応援…と思っていたところ、そろそろ幕引きのタイミングとの声をいただき、自ら、筆を置くことといたしました。

 8年近く。平成29年末から始めさせていただいてきた「会長との意見交換」ブース。「会長ブログ」そして「顧問ブログ」とバナーの場を変えながら、業界関連、及び、全く個人的な世相切り等々をつぶやかせていただいてきました。

  

     長い間、ありがとうございました。

  

 この流れは、私の「あいち事務所・伊藤直樹の個人ブログ」にて続けさせていただく事とし、公式なる愛知会HPからは抜けることといたしますが、土地家屋調査士としての生き様について、この先も外に発信する書き込みは続けさせていただきます。

 前の書き込みに、連合会選挙前夜と記しました。このクローズに引き続いて、今後の連合会の行方について、コメントさせていただくつもりです。

 

   最後まで、自分の見解をお読みいただきたいと思っています。

 

2025年6月13日金曜日

連合会選挙前夜

 愛知会のみなさん。6月17日、18日の東京、連合会総会の選挙状況。

全く、情報、届いてこないですよね。

 自分は、ジャスト2年前。会長選に立候補して、それなりに言いたい事をお伝えし、その結果、4人中3位にて信任を得ることが出来ずに、此の業界の最前線から消えた輩です。その経緯・結果をご存知ない地元のみなさんもおみえだという事からして、今回の立候補者3名の所信、その人となり、まず情報として、届いてはいないでしょうね。

 

 現職、岡田潤一郎候補、64歳、愛媛会。

 先回、会長選にて2位で敗れた野中和香成候補、48歳、福岡会。

 先回、副会長選で敗れた鈴木泰介候補、56歳、千葉会。

 

 この3名の中から、令和7年・8年の2年間を託す連合会長が、6月18日の昼迄に選出されます。結果を知ることは他の情報源でも可能でしょうが、18日以降、なるべく早く、このブログにて、小生なりのコメントを付して、愛知会の皆さんを対象として、選挙報道をさせていただきます。

 東京都千代田区。水道橋の連合会館を訪ねる機会は、愛知会のみなさんの中で、ほぼ無いかと察します。

そして、連合会、年4.9億円の予算・執行内容を覗く機会も、まず無いことでしょう。

 基本は、全国16000人弱(どうやら既に、私達の業界構成員は15000人台に減少しているようですね)の登録事務から始まり、土地家屋調査士業務の現状分析、方向性付けを企画している機関です。そして、法務省民事局民事第二課=土地家屋調査士業界の監督官庁との折衝、情報伝達機関です。

 会員同士の会話にて気づいたんですが、調査測量実施要領が廃止されて、業務取扱要領に更改されたこと、ご存知ない方がおられます。

日々の業務に、直接は影響ないから…

 そして、今回の連合会総会を機に、16年間運用されてきた倫理規定が、職務倫理規定という新しい項目を織り込んだ内規に更改・改正されることも、連合会総会会場へ出向く愛知会代議員(総会構成メンバー)さん6名+川合新会長も、全貌は初めてご覧になることでしょう。

 連合会は、私達が外地をほとんど識ることのない日常からすると、いわば、長崎の出島かもしれません。

 今年、75年目の土地家屋調査士業界、鎖国状態、違った意味でガラパゴス状態かも。

 純粋に進化するか、黒船のような外圧に一瞬にして崩壊する危険性を秘めた私達の組織の中央機関。

     まずは、結果注目いたしましょう。

2025年6月5日木曜日

アクリル板

 この数年間、いたるところでお世話になったアクリル板。

最初に遭遇したのは、刑務所面会室。そして、穴がプツプツ空いていた警察署の留置場。そして今回は、名古屋拘置所にて、それぞれアクリル板(?)越しのご本人確認を経験してまいりました。

 三好刑務所では、刑が科されている、出所前の方の売却。留置所は、在宅起訴でおさまらなかった詐欺罪での逮捕。

今回は、既に留置場から、刑が確定する前に収容された未決拘禁者の方。

それぞれ、刑法の世界です。

 拘置所に入るには、スマホや携帯のダイヤルボックスへの預け、差し入れ制度が定められており、委任状のご署名をお願いする場合の返送用封筒、郵券も差し入れ不可…。

 待合室に13時42分ゲートイン。15時25分に扉から外の世界へ。

実際、アクリル板を介しての面会時間は3分弱。要件が済むと、収監されておみえの方の隣に座られた刑務官がストップウォッチを押して時間を確認の上、退室。

アクリル板越し3分の為、100分を要しました。時間がかかる手続きです。

 ドキマギしながらの待合室、周りの観察。外国籍らしき方や、ジャージ姿の男性や、配偶者らしき女性。そして、マンガ本や衣類の差し入れをされ、そのまま立ち去られる方。

 様々な人間ドラマでした。

 

 ご本人確認の為に、生年月日をうかがう。

マイナカードの写真と突き合わせ。そして、お身内のこと、ご自宅の様子など。

毎回、簡潔に、うかがうポイントを先に決めておきますが、初対面の方とニコヤカに言葉を交わすのに、アクリル板(穴なし)、声は、双方マイク越し…。そういえば、コロナ禍最盛期に、老人ホーム、施設、病院での本人確認も、ガラス越しにマイクで会話していました。

 

 この世界にDX/デジタルトランスフォーメーションは、相容れません。

当分? 永久?に。

2025年6月4日水曜日

役員の任期、会則変更

 

 早速、令和4年1月27日認可で、愛知会の役員任期は、第32条;総会の終了まで新たな役員の就任までに、と改定されている!とのご指摘をいただきました。

失礼しました!

梅村会長が令和5年に再任されたことによって、今回のスタイルは初体験。規則改定を失念! 恥ずかしい限りでした。

但し、式典の表彰状が全て新会長で用意されている…というのも初見参にて、みなさん、どうでした?