2018年12月21日金曜日

あいちシンポ間近


 来春1月15日、あいち境界シンポジウムは、「減災と狭あい道路の解消」をテーマに、名駅前ウインクあいちにて開催します。

 土地家屋調査士として社会貢献を考えた場合、建築基準法に拠る4m以上の道路接道がなければ住まいが建てられないという防災ルールを、敷地確定測量を受託した都度、隣接土地所有者も含め、少なくともセンターラインからの道路後退ラインを示すところから回避してはいけない。


 このシンポは、幾度も機会あるごとに「私達の不作為による人災」を引き起こしてはならない、土地家屋調査士の日常問題を訴えてきたものです。

 完全な防災を行うことは出来ません。過去の天変地異、特に巨大地震を前に、人は無力なものです。しかし、阪神淡路の事例を語られる神戸の藤原光榮さんからは、「長田区だとかは、地震直後に出火した火事でみんなやられたんだよ。消防車も入れない道がアカンかったんや。」と、狭い道が減災の最大の敵だった経験を教えていただけます。
 狭い道が十分な緊急車両の通行を妨げなければ、現実に、その1人の命は救われたのかもしれない。
 
 全国に多くの狭あい道路があり、原則、再建築不可の新築工事が行われる都度、私達は加担しています。
横井議員さんからは、「この件に手をつけ始めると、永遠に大変なことになるよ」と云われ、
基調講演をいただく福和伸夫教授からは、「君もこんなとこに住んでいたら、即アウト!」「水没だな。」と一蹴。

 火事は人災。津波は天災。
 手をつけるべきところから、地面と素直に向き合う私達でありたいと思います。
 
 ノーモア 狭あい。