2017年9月22日金曜日

ガラパゴス化宣言


  私共土地家屋調査士は、土地境界そして筆界に関する専門家です。自負してはいても、県民・市民のみなさんからは、不動産鑑定士、測量士、はたまた宅地建物取引士や、果ては補償コンサルタント業と誤認されて、「名古屋の土地は、いつまで値上がりするかね?」と尋ねられることも、ままあります。

 

 先回、愛知会版研究所について、ご案内しました。

自分達だけが理解できる用語をもって、与えられた領域だけで、外部を遮断した上で仕事をしてきたんじゃないか。

ガラパゴス島に生息する特殊な珍種、そのような汎用性の低い技術をガラ携と称し、いつか全世界の中では埋没していく島。

 

 私は会長として、このようなガラ携の、むしろ良さを評価するところから始めます。

 

 求められる機能は、どこまでなのか?他会には誉められなくとも、愛知会内では有益なやり方があるのではないか?

 高所大局にたたずとも、愛知版ルールをまず確立する。つまり、ガラ携としての品質管理すら現状出来ていない事を、内から一歩ずつ反省していく事も又良しと、表現させていただいているのです。

 

 背伸びはしません。眼の前にある業務依頼・ニーズに対して、基本に忠実な処理をするところから、やり直し。

 自分自身のガラ携のモットーは、20年前に或る先輩役員から授かった次の一言に尽きます。

『境界標は、土地のピースモニュメント』=不動産の平和を私共は護るところから・・・。

 

 この原点が肝だと思います。