自分、伊藤直樹が士業登録(土地家屋調査士)をしたのは、昭和58年8月13日、1983年でした。
今年は2025年にて、42周年を迎えることになります。
このところ、多くの業界の先輩、そして自分よりもまだ若い土地家屋調査士、又、司法書士の会員の訃報が届きます。
ただただ、お悔やみを申し上げます。
そんな中、同じ昭和32年生まれの方の訃報に、少々違った感覚を持ちました。
それは、67歳。67年間の内、42年間を既に、この士業で生きてきたのですが、やり残した事、まだある。そして、それなりにやってきたと言えば、やってはきた。
勿論、これからも、自分は最低80歳。目標は90歳まで現役を続けていくつもりです。
ただ、私と同じ年齢。私よりも若くして志を半ばにして、人生を終えられた同輩の方々が、やってこられた道のり。それはそれで、とても素晴らしいものだったに違い無い筈。自分のこれまでの42年間も。
そしてこの先の10年、20年をも、毎日毎日、大切にしていかないといけないな、と思う次第……。
自分は丁度2年前。日本土地家屋調査士会連合会会長選挙に名乗り出ました。その更に2年前迄は、愛知会の会長職と連合会副会長職を兼務し、やろうと思っていた事に挑んでいたのですが……今でも、やり残したことばかりと思っている次第……。
今回、書きたかったのは、士業の皆さんが現役の日々を務めている事の素晴らしさ。そして、自分の毎日の大切さも、自分が十分わかっていなかった事を、最近の立て続けに届く訃報にて、再認識させられたという反省です。
やってはきたものの、やり残したことばかりの自分。それはもしかすると、他の同輩がやり残したと思っていた事を、自分がこの先、お預りしているという事かもしれません。自分は気付いてしまった。気付ける立場に、自ら望んで挙手をしてきたのは、挙手できる偶然・環境に恵まれていたからでしょうか。
預かった志。やろうとする事、やれる士業の業域拡大、充実を、わかりそうでいてスレ違ってしまった同輩の方々は、偶然がなかった…環境に恵まれなかったということでしょうか。
令和7年5月末。少なくとも、自分の大切な土地家屋調査士業界、そして司法書士業界についても新しい年度が始まりますが、どうやら、それなりの立場で挙手をしていけそうです。自分で言うのも可笑しいですが、やれる事はまだありますし、やってみようと思う念……消えていません。
旅立たれた先輩、そして同輩がやり残された事、やれる自分は、みなさんに合掌しつつ、これからもやってやろうと思う次第……です。