2023年9月13日水曜日

最低賃金1027円。事務所の正念場

 全国で適用されるのは10月から。東京1113円、神奈川1112円、大阪府1064円で、愛知県は1027円。最低賃金審議会の改定額答申公表。

 引き上げ額は、39〜47円。全国加重平均額は43円(4.47%)上昇して1004円。・・・そりゃ、待遇改善はわかりますが、どうしましょう。

 三重県973円。岐阜県950円…沖縄県は896円とか。

観光客が増えても、ホテルや飲食店スタッフが揃わないと言われている昨今。・・・調査士事務所、アップ出来るのかな。

 

 時給社員、パートだけでなく、土地家屋調査士事務所個々の補助者のみなさんの月給……大丈夫でしょうか。

 

 月給制の給与を時間当たりに換算すると、例えば年間所定労働日数260日、月給21万7000円としましょうか。

内訳、基本給17万7000円、皆勤手当2万円、家族手当1万円、通勤手当1万円。差し引き月給は17万7000円ですね。

 

 1ヶ月の平均所定労働時間は?

年間260日×8時間÷12ヶ月=173.33時間

 

17万7000円÷173.33時間=1021.1円です。

     1021円 < 1027円

 

 大丈夫ですか?22万円…23万円…事業主、経営責任者として、増額資金のご用意、出来ていますか。

 

 今、不況期に入っています。仕事はあるけれど、報酬のアップが出来ていないと思いますが、みなさんはいかがですか?

 建築費が上昇し、名古屋を中心に、愛知県内の建売用地、マンション用地は、公示地価、相続税路線価の評価増と全く関係なく、アップし続けています。勿論、交通アクセスの良い箇所限定のアップです。

 

 土地家屋調査士業界は、不動産、建設業界と連動しています。

この事をイヤがらずに受け止めてください。事実なのです。

 此の業界の担い手は、或る意味で補助者のみなさんの存在です。

「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」 大谷アキラ著「正直不動産」18巻より

 

 補助者の方々、ありがとうございます。