2024年4月24日水曜日

中日ビル;クラウンホールとは?

 Just30年前、平成6年11月。第1回きょうかいシンポジウムを、中日ビル内ホールにて、本年1月に退会された連合会元会長、愛知会元会長の西本孔昭氏のご縁により、故大場民男弁護士に登壇いただき、同人の講演をメインとして開催。以来、令和5年8月1日の第23回目迄、私達は綿々とこのシンポジウムを刻んてきました。

 旧中日ビル内のホールにて、第1回目の司会を務めた小生伊藤直樹としては、愛知会のこのイベントの継続こそ、全国の土地家屋調査士の本丸としての柱の一つと確信し、支えていく事を、この先もライフワークと考えています。

 かつては北條政郎弁護士。最近では、名古屋大学 前減災連携研究センター長、現 名古屋大学名誉教授、福和伸夫先生に、幾度も登壇をお願いしてまいりました。色々なテーマを探ってきました。

 本年は、秋に、あの1月1日に発災した能登半島大地震の震災直後から、何が自助、共助、公助として行われたのかを取り上げる予定で、今、準備に入っています。メイン講師には、再び福和先生をお願いしたところです。

 

 中日ビルは、この30年前の想い出は兎も角、4月23日付で新たにオープンしました。

かつて1966年、昭和41年〜令和2年迄の初代中日ビルで、先達の会員さん達が土地家屋調査士によるシンポ主催のイベント試行を始められたという事。

今回の中日ビルリニュアルオープンに際して、自分の会務の想い出と共に、先達のみなさんの思いを振り返らせていただきました。

 

 土地家屋調査士が、法務省傘下にとどまるだけではなく、社会参加する窓口。境界シンポとは、私達の長崎、出島??

井の中の蛙に終わることなく、土地家屋調査士の枠を広げていくイベント。貴方の協力をお待ちしています。

  ウェルカム! 

2024年4月18日木曜日

源泉徴収・納税義務

 土地家屋調査士は、かつては3000万円、昨年迄は1000万円迄の売り上げの場合、消費税を納める対象者ではありませんでした。昨年10月、インボイス制度の開始=適格請求書等保存方式によって、以降の全ての取引は、全国民に任意(?)に、消費税課税が始まった訳です。

 地元 公益社団法人 愛知県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の全社員は、インボイス登録をするようにと推奨(任意)があったやに記憶していますが、みなさんは、どう対応されましたでしょうか?

 此の国の税収、歳入状況は、一部報道においては過去最高の歳入金額とは言っていますが、歳出については、全くこの先減る見込みはなく、現行の所得税、法人税、消費税等の構成だけでは、私見ですが、この国はつぶれてしまいます。かつてのソビエト、トルコ、チリ、韓国、1929年以前のドイツを初めとする第一次世界大戦で物価が天文学的数字で上昇し、国内資産、金銭価値がスパイラル状にインフレ化するような事が、私達にも、いつ、ふりかかってきてもおかしくないと、私は思っています。まさに恐慌です。

 庶民として、国民の納税義務を真面目に果たした上で、政治の浄化+政治による日本国防、日本の金利状況操作、為替についても、しっかりとしたV字回復が出来ないようでいたならば、ハイパーインフレといった最悪の状況も回避できないかもしれないという声を聴いていただいて、全国民が気が付く必要があると思っています。

 幸せボケ、平和ボケ、為替ボケの円安。

 そんな中で、淡々とこのような記事が業界誌に掲載されていました。

 源泉徴収は、給与や報酬などを支払うときに、受け取る側の所得税額を計算して、支払金額から差し引く制度のことです。

 給与、賞与、退職金、年金、利子、配当などに加えて、勿論、私達 土地家屋調査士をはじめとする士業者の請求についても、源泉義務は例外ではありません。

 士業の私達は個人事業者ですから、全ての報酬、支払っていただいた方々への請求(反省入金)時に、その金額は源泉の対象となります。

 所得税法 第204条 第1項の規定によります。

 

 弁護士、司法書士、公認会計士、税理士、社会保険労務士、弁理士、­海事代理士、不動産鑑定士、技術士(測量士?)。これに加えて「これらに類する者」として、所得税法施行令では、会計士補、建築代理士、自動車等損害鑑定人等=?(等ってナニ?)が挙げられています。土地家屋調査士も勿論対象者です。

 ※「一般的に行政書士の業務に関する報酬については、所得税法第204条 第1項に規定する報酬には該当しません」と、国税庁は明示しており、この源泉徴収だけでなく、支払調書の発行やマイナンバーの収集も(何故か?)行政書士に対しては、例外的に必要とされていません。 

 ここで私が言いたいのは、土地家屋調査士は、此の源泉徴収義務がある以上は、今愛知会で、本会・支部で協議・検討されている、支部役員への弁償費等について、全て源泉徴収義務を果たすべき国家資格者として、国民(自然人・法人+外国人も)、納税義務者としての憲法上責務を果たした上で……消費税・インボイス登録業者となるべきである。

 つまり、これを16000人中、どれだけ、義務と理解する、しないによっては、土地家屋調査士が、大変失礼ながらこれは、本来ならば納税義務をしっかり果たすべき国家資格者として、行政書士と同等の位置付けの職業上の特性と認定される危険があるということです。私見です。

 

 私が言いたいのは、業際問題ではありません。インボイス登録に反応できない愛知会員がいてはいけないという私見を進言させていただきます。

 そうでないと、士業としての位置付け、この先、法務省がどう考えるのだろうか?……これが最大のリスクです。

 

2024年4月3日水曜日

ほめて育てる

 TBS系「不適切にもほどがある!」は、嫌いな番組でした。

妻は好んで観ていましたが、煙草を吸うシーンがあること自体、自分はTVで観ること自体を拒否・・・。

 1986年から2024年へのタイムスリップ。

・・・38年間分ですね。

小生1983年開業ですから、阿部サダヲ演じる昭和のオヤジは、自分と重なるのかも。

 昭和時代に比べ、今の若い世代は、圧倒的にほめられて育てられているはず。自己肯定感。

 ほめて育てるの発祥アメリカ、ほめすぎが自己愛を肥大させるという負の面が、昨今、問題となっているそう。

 子供をできるだけ叱らず、ほめて育てたいという考えの裏には、子供に嫌われたくないという親自身の自己愛?

 これからの土地家屋調査士事務所の職員、所員、補助者を、どう育てるか、どう付き合うか。

 難しい課題ですね。

 自己肯定感・自己愛。

結構、得意分野じゃないブログ文章です。

 しかし、お読みいただいている方々に、伊藤直樹の後進の育成について、何か御意見をいただけるかどうか。

先回のブログ同様、次期、愛知会の執行部構成が、とても心配です。

 

 本日は、この程度。

2024年3月28日木曜日

責任

 聖徳太子の十七条の憲法の解釈を、間違えていたようです。

誰もが思い出す「和を以て貴(たっと)しとなす」は、単なる、皆で仲良くやるということではない。人は色々なグループ、利害関係があることを踏まえた上で「権力者、リーダーは、自分の考えを押し付けてはいけない。まず、皆で話し合い、一致したら自己主張を横に置いて皆と協力しなさい。」と書かれていると。

当然、その前提となるのは、一人ひとりが自分で責任を負い、行動出来る人たちであることであり、それがなければ和は成り立ちません。

 明治天皇の五箇条の御誓文は、どうでしょう。

 明治の初めに当たって、天皇自らが天地神明に誓って定められた国是です。

その第一条「広く会議を興し(おこし)万機公論に決すべし」は、広く人材を集めて会議を開き、議論を行い、大切なことはすべて公正な意見によって決めましょう。

これもまた、権利者を戒め、人々の和合を説いたものであり、民を宝と捉えた神武天皇の精神がそのまま息づいているのだそうです。

 神武天皇は天孫降臨の後、日向(宮崎・高千穂)の地から東征し、大和(奈良)にお着きになり、大和遷都で即位されるにあたり、神に約束をされました。

神武天皇は民を「元元(大御宝~おおみたから)」と表現し、神代からの神々の徳に応えるために正しい行いに励み、子々孫々に正しい生き方を広め、国を治めると述べられたといいます。民に正しい行いを指示するのではなく、自らがその姿勢を示して国を治めると宣言されている。上述の聖徳太子、そして明治天皇は、このお言葉を受けてつくられたものです。

 

 組織を良くしようと思えば、業界の周りで起きている事の全てに責任を持とうという意識が重要です。

 自分にいま何が出来るのかを考え、直接は係らなくても、何かが変わらなくても、そういう意識を持ち続けることが、誰か、リーダーには必要なのでしょう。

 志を立て、責任を担って動き出す。愛知県土地家屋調査士会の執行部を担う後継者が現れたならば、今、顧問として、このブログもバトンタッチすべきでしょう。しっかりとした志を立て、他に責任を転嫁することなく、自らの意思で道を拓こうとするリーダーが必要です。

 月刊「致知」2月号より、熊本県は弊立(へいだて)神宮名誉宮司 春木伸哉さん(昭和12年生)の寄稿から、節を多くいただきました。

 その上で、もう一度、申し上げます。

 混迷した状態から、仲良しグループを捨て、自分で責任を取り行動していくリーダーが必要です。戦後、皆で仲良くやるという間違った教育=責任の所在を曖昧にしてきたツケは、誰か、そろそろ振り払うべきです。今がよければいい、お金があればいい…間違っています。

 愛知会にも、連合会にも、そしてこの国の不動産に携わる士業全てに。

 

 ちなみに、1867年、明治維新の最終段階。坂本龍馬は船中八策を起草しました。

 朝廷への政権奉還、議会の創設、外国との不平等条約の改定、憲法の制定、国防…特に海軍の拡張など。〜その中には、「公卿、大名のほか、世の優れた人材の中からリーダーを選ぶこと」と記されています。

 重要なミッションです。

2024年3月27日水曜日

誠実で正直 VS キックバック選挙裏資金

 正直、偏らない、現実的。

国民民主党の結党時に、党是に織り込まれた3つの言葉。23日に国民民主党県連大会が開催され、来春、名古屋市長選に立ち上がられた大塚耕平さんの離党挨拶があり、その中で、この冒頭3つの言葉を、ご自身で起草されたとのこと。土地家屋調査士政治連盟の全国議連代表は日頃から大変お世話になっている古川元久さんですが、更に大塚耕平さんの博識には本当にいつも感嘆させられます。

 この日、この正直、偏、現実を、まさに具現化されるであろう3人の衆議院議員選挙立候補予定者が登壇され、思わず感涙!

*日野さりあさん(尾張旭、長久手、日進、東郷、豊明、大府の7区)。

小1の三つ子の息子さんを含む、4人の母です。一般社団法人多胎ネット代表理事を務められていた36歳。伊藤たかえさんの先の選挙時、すごく応援弁されていました。

*丹野みどりさん(豊田、みよし 11区)。

元CBCアナウンサー。50歳。世の中をしっかり見つめてこられたんですね。

*福田とおるさん(犬山、江南、小牧、北名古屋、扶桑、大口、豊山 16区)。

41歳で日本赤十字第2病院の救急科医長!・・・エッ、救急医なされながら選挙されるんですか?

 

 当日、自分はこの3人の方の挨拶を聴かせていただき、他党の立候補者さん達との違いを大いに感じました。

 政治っぽい話は、土地家屋調査士会HP上、このくらいで止めますが、愛知の皆さん。是非、この3人の方の話を聴かれますように。

 推しです。

2024年3月19日火曜日

お彼岸

 令和6年3月20日。春分の日は彼岸の中日です。

ご先祖様、大切にされていますか。自分の父も、10年前、89歳で亡くなり、その2ヶ月後に癌を患いました。

 墓参りは、春日井のお寺にあるお墓へ、毎月通っていますが、自分は次男坊にて、正式な卒塔婆や法要は、94歳の母、70歳の兄頼みにして、なかなか馴染みがありませんでした。

 癌は、お陰様で10年を経過して、主治医さんからは、先日、卒業を告げていただきました。3月17日から、前3日間、中日の後の3日間。彼岸明けの23日。今週の土曜日は、父も彼岸10年明けとなり、もっと向こう岸にて、伊藤直樹を護ってくれるのではないかな?って、勝手な想いです。

 

 今週、3月20日に、昨年1月末に逝去された元会長、斉藤忠様を偲ぶ会を催します。

 彼岸の1週間。大事な時間です。

 さて、5月31日には、愛知県土地家屋調査士会 総会を迎えます。

梅村会長のラストラン、1年間が始まります。令和7年には、又、新しい執行部を迎え、1050名余の愛知会員は、一致団結してこの筆界立会確認書不要、境界立会省略の地籍調査手法の流れを、全く違う、地権者間の安心安全な境界ライン確認・ガラパゴスルールを確立いたしましょう。全国の土地家屋調査士は、この世の中の法調整、ルール改正が、調査士不要論となっていく事をわからないようです。

 なんとか覚醒しなければ!

 どう、思いますか?

  

2024年3月7日木曜日

国土地理院、過去の航空写真

 久しぶりに、戦後の5年、10年単位で、かつての測量該当地の航空写真を国土地理院から引っ張ってきて、プリントアウトしながら、現在公図、旧紙公図と照らして、かつての現況を見てみました。本当に便利になったものですね。スマホでも簡単に閲覧出来ます。

 ウェブ地図という空中写真でタイムトラベルをされておられる会員は、既に多くおられることでしょう。

 かつては、戦後すぐのGHQ米軍の写真資料やら、過去の写真を裁判資料に出すのに随分苦労したものです。便利になっているんですねェ。

 そんな私達の過去資料追尾に、私の場合、中区丸の内、錦、栄地区限定で、かなり古い住宅地図や古い地域店舗名簿が、材木屋(具体的には銘木商といって、床柱や床板、いわゆる紫檀、黒檀、鉄刀木を扱う床の間、玄関の飾り木材専門屋)を営んでいた祖父、父の代から、少なくとも戦後すぐの資料等を、意外にも事務所に所有して利活用しています。

 と言っても、所員の中で、このホコリっぽい地図やら帳簿みたいな大切な資料を見ようとするのは…矢張り、自分とあと1人くらいのスタッフでしょうかね。

 これは土壌汚染のフェーズ1調査の、過去の現地利用状況を調査する上でも使用可能です。

 土地家屋調査士って、地図、土地の所有範囲、相隣位置関係+やはり所有者情報がどこまでいっても大切です。

 祖父が銘木商を廃業する時、駆け出しの自分は、住宅地図や地元の名簿を全て捨てずに残し、今、41年経過して、たまにひっくり返しています。当然、県立図書館や資料館を巡ることで、これ以上の資料は集まります。しかし、調べようとする者がいなくなると、大切な資料も、いずれ廃棄の途…。

ちなみに私の隣の席の36歳調査士。この古い資料をひっくり返しているのをほとんど見た事ないのですが、それはそれで仕方ないんでしょうかね。