2020年8月3日月曜日

定額会費に、果たしてどのようにメスを入れるのか?


 隣接友好団体、愛知県司法書士会定時総会が8月2日(日)に、奇しくも私達の総会開催予定会場、金山のANAホテルで開催され、私も一会員として末席に座りました。
 5月の開催が8月に延期され、7月に総会資料が手許に届いた際、さすがに司法書士会は先を読んで、臨時総会を後日、期中に追加開催しなくても良いように、コロナ対策予算を急遽組み直す。噂で聞いていました。
 第5号議案として、「定額会費に関する特例措置を定める件」が上程されており、現在、愛知県土地家屋調査士会理事会、及び支部長会において、申告による会費減免が10月以降、6ヶ月分の半年間、月あたりの定額会費の一時的減額をまさに検討、協議している途上である執行責任者としても、大変興味をもって議案説明を受けました。


 唖然としました。
 総会資料の詳細をよく読んでいなかったのですが、自分が想定している後期6ヶ月分をどう減額するのかしないのか、という土地家屋調査士会議論が頭の中に充満していた事もあり、司法書士会では、月3000円の減額を、順延総会をもって英断するのか・・・。
   ・・・3000円×6ヶ月=1.8万円・・・
 当日の司法書士会総会では、令和2年10月分を1ヶ月分のみ、一人あたり(法人含む)3000円×1384人=415万2000円分の減額のみでした。
 隣接団体の英断として、減員開催のもとに(役員13名、会場側会員30名の参加でした)、粛々と特別決議は承認されました。


 さて、私共の本会定額会費議論ですが、7月末~8月1日現在の愛知県180名±αという感染者数は、想定外の、まさに第2波の最中にあり、愛知県土地家屋調査士会定時総会の5月29日の状況は緊急事態宣言が解かれ、1日あたり5名±αでした。
 又、この日、司法書士会の総会資料印刷直前迄に恐らく司法書士会理事会で、415万余の減額議案を決定した状況というのは、愛知県の1日あたりの感染者は零でした。


 コロナ禍と、会員のみなさんに寄り添った会務執行決断は難しい。
 今後、PCR検査数が増えていけば、陽性反応数も当然、増加していきます。但し、重症者や死者数はかなり減少している故に、再び緊急事態宣言が発せられることなく、社会経済の復旧、GoToキャンペーンの実施に関して、中断もなく、既に世の中はコロナ共存が常態化してきています。
 この先、国、県、市町村の休業支援金や給付金、助成金を捻出するような財源は見込めない日本です。
 既出の補正予算も、国債で100年償還分発行しての対応で、更なる増税が、思い切りのインフレ誘導金融政策を実行していかない限り消化なしえず、もはや国民経済の出口戦略の果ては暗黒です。
 それでも愛知会のみなさんの中には、会長は過剰にコロナ禍と騒いでいるが、そんな影響は出ていない。不安を煽る事はやめなさい、とのアンケート回答をお預かりしている事もご紹介した上で、この先のみなさんの業務、そしてご自身、ご家族、補助者のみなさんの生計への影響を、ひたすら考え続けます。


 8月に入り、号外版会務通信・コロナ禍アンケート報告をアップします。
8月中に、まずは愛知県土地家屋調査士会としての、現時点における決断を、理事会にて発表させていただくつもりです。


 難しい状況が続いています。